独学でLPIC受験してみた

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シェルについて

こんにちは。今日はシェルについて解説をしていきます。

シェルとは、前回の解説にて人の言葉を解釈してカーネルに伝えて実行するものであると説明しました。今日はそんなシェルをもう少しだけ掘り下げて解説します。

シェルの種類

パソコンのOSにWindowsMacOSなど種類があるように、シェルにも種類があります。その種類は大きく2つに分けられます。

・B系シェル

・C系シェル

それぞれ内容を確認していきましょう。

B系シェル:sh・bashksh

◇sh

sh(Bourne Shell)は、UNIXにおいて標準的なシェルです。名称は、開発をしたSteven Bourneの名前から名付けられています。shはシェルの基本的な機能のみを有しているとてもシンプルなシェルです。

bash

bash(Born again shell)は、shをもとに改良された派生シェルの1つです。shと互換性を持っていて、多くのLinuxディストリビューションで標準シェルとして組み込まれています。

ksh

ksh(Korn Shell)は、basuと同じくshを改良した派生シェルの1つです。開発元は同じなのですが、開発をした人が異なります。kshは開発をしたDavid Kornから名前をとって名付けられました。

◇まとめ

これらshを元とするシェルをshの名前であるBorne Shellの頭文字をとってB系シェルと呼ばれています。

C系シェル:cshtcsh

csh

csh(C Shell)は、C言語に似たスクリプトを利用できるシェルです。shにはない配列を使用可能にしているところが最大の特徴といえます。

tcsh

tcsh(Text C Shell)は、cshを拡張したシェルです。cshにはなかったヒストリ編集機能やライン編集などの機能が追加されていることが特徴といえます。

◇まとめ

cshtcshは、shを元にしていますがスクリプトの構文がC言語のプログラミング仕様となっています。その特徴からC系シェルと呼ばれています。

 

シェルの使い方

シェルを使うためには大きく2つのやり方があります。

コマンドラインシェル

シェルスクリプト

コマンドラインシェル

コマンドラインシェルは、コマンドを入力して単純な指示を実行する方法です。誰かに今の時間を聞いたりする要領で、単純な指示を出すという内容になります。

この方法がコマンドを入力して実行することからコマンドラインシェルと呼ばれています。これはシェルの中で最も単純な使い方です。そのため、単にシェルと呼んでコマンドラインシェルを指している場合もあります。

シェルスクリプト

シェルスクリプトは、複雑な指示を1つにまとめて実行する方法です。例えば、日時や週次でルーチンを組んで対応する内容を、都度コマンドを打ち込んで行うのではなくて、自動的に実行してその結果を表示させたりできるようにするやり方になります。

この方法は簡易的なプログラムを構成して実行させることからシェルスクリプトと呼ばれています。

 

ちなみにLPICの試験範囲から考えるとコマンドラインシェルは101試験の範囲、シェルスクリプトは102試験の範囲になっています。

 

次回はコマンドラインシェルのやり方について解説を行います。

それでは今日はこの辺で。